乳がんのサブタイプの解説(トリプルネガティブ・HER2・ホルモン受容体)

乳がんとはどういう病気?

乳がんとは乳房のなかにある乳腺組織に発生する悪性腫瘍の事を指します。
乳がんの初期は自覚症状がほとんどありません。
知らない内に成長し、乳腺からリンパ管、血管を侵襲し始め最初にたどり着くセンチネルリンパ節に転移をします。その間にも病巣は広がりを続け、筋肉組織や骨にまで浸潤します。
乳がんになりやすいタイプの女性の事はリスクファクターと呼ばれていて、

・初産年齢が30歳を過ぎている人
・40歳以上の人
・現在の体重が標準より2割以上を超えている肥満の人
・家族などに乳がんになった人がいる場合
・高カロリー、高脂肪、朝食がパン嗜好の人
に、当てはまる人が発病リスクが高くなっています。

中でも乳がんは食事が原因で発症するケースが多くの割合を占めています。
原因は一つだけでは無く色々な要素から成り立っているので特定することは難しいです。

乳がんの種類

乳がんは大きく分けると三つの種類があります。
・非浸潤ガン
・浸潤ガン
・パジェット病
に分類されます。

非浸潤ガン
乳管や腺葉の中にガン細胞がとどまっている状態です。
非浸潤ガンは初期段階であるため、外部から触診をしてもしこりを見つけることが困難なケースが多いです。
乳がんの中で全体の20%を占めているのも特徴で、早期発見に分類されるので、予後は明るく完治を目指しやすいです。
だからと言って、今まで通りの生活習慣や食生活をしていたら再発するリスクが高くなってしまいます。
ガンが発生してしまう身体という事がわかったので、日常生活を改善する必要があります。

浸潤ガン
​ ガン細胞が間質に広がっている物を呼びます。乳房を触って しこりがわかる場合は2cm近くか、それを超えている事が多く、ほとんどの場合が浸潤ガンになります。
血管やリンパ管にもガンが侵襲しているため、血液やリンパ液の流れに乗って全身にガン細胞が散っている状態です。
術後にはホルモン治療や抗がん剤などの化学療法など標準治療が必要です。
この時点で病期はステージ1期以上が確定しますが、4期まであり2期と3期内でさらに細分化されています。
確実に生活習慣の改善と食事療法が必要になります!

パジェット病
​ 乳癌全体の1~2%程度とまれなガンです。
乳頭や乳輪にただれをともなう湿疹が発生する病気です。
パジェット病は、乳がんの中でも転移の可能性が低いガンです。
完治しやすいので、早期に適切な診断と治療を受けることが大切です。

乳がんのサブタイプ

乳がんの治療方法や今後の治療を決める指針になるのがサブタイプです。

ホルモン受容体陽性タイプ・HER2 陰性
①ルミナルA ガンの増殖力を示すki67 が低値の場合
②ルミナルB ガンの増殖力を示すki67 が高値の場合

ホルモン受容体陽性タイプ・HER2 陽性
③ルミナルB HER2 陽性

ホルモン受容体陰性タイプ・HER2 陽性
④HER2 陽性エンリッチドタイプ

ホルモン受容体陰性タイプ・HER2 陰性
⑤トリプルネガティブ

①ガン細胞の増殖力が低いルミナルA タイプは、ホルモン受容体陽性乳がんの典型的なタイプです。
ホルモン受容体をのある乳がんは、女性ホルモンをエネルギーとして増殖するため、ホルモン療法が推奨されます。
リンパ節転移が4 個以上ある場合など、がん細胞の悪性度が高い場合は再発リスクが高くなるため、化学療法を行うのが望ましいです。

②ルミナルA タイプと同じでホルモン療法が効果的です。
ルミナルA タイプに比べて増殖能力が高いため、多くの場合ホルモン療法に加えて抗がん剤を用いた化学療法も行います。

③ホルモン受容体とHER2 のどちらも陽性で、ホルモン療法とハーセプチンとともに効果が期待できます。ハーセプチンを行う場合には、化学療法を併用することが推奨されています。

④ホルモン受容体陰性HER 陽性で、ホルモン受容体をもたないため、ホルモン療法の効果は期待できません。ハーセプチン化学療法の併用が推奨されています。

⑤全てが陰性のためトリプルネガティブと呼ばれています。
攻撃の標的となるホルモン受容体とHER タンパクのいずれも持たないため、化学療法を行いますが、現在、どのような治療が効果が高く安全に行えるか、様々な研究をしています。


HER2 が陽性のガンは予後が悪いとされてきましたが、有効な治療法も見つかっています。
攻撃標的があるためガン細胞を倒しやすいです。

トリプルネガティブは攻撃標的となるホルモン受容体もHER2もないため、化学療法が推奨されています。

適切な治療に生活習慣の改善と食事療法を合わせ ることで、より効率的ににガンを倒すことがで
きます!

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